貧血の原因は?~鉄分不足を改善しよう!~
女性の多くが悩んでいるという「貧血」。
その多くは、鉄分の不足によって起こる「鉄欠乏性貧血」
といわれています。その原因と予防・改善方法について
詳しくご紹介します。
貧血の原因は鉄分の不足
貧血は、血液の赤血球に含まれるヘモグロビンが減って
体内が酸欠になる状態の事をいいます。ヘモグロビンは
赤血球の主成分 (赤い色素)で、鉄をむ「ヘム」とたんぱ
く質である「グロビン」が結合したもの。肺で酸素を取り込んで
全身に運んでいます。体内の鉄分が不足するとヘモグロビンの
量が減り、全身に運べる酸素の量も少なくなります。からだの
各組織や臓器が酸欠状態になって貧血の症状が現れるのです。
体内の総鉄量を知ろう
【鉄の一日の摂取推奨量(70歳未満の成人)】
男性 7.5mg
女性 12mg(月経がある場合)、6.5mg(閉経後)
※女性は年齢・状況により異なります。
【妊娠・出産ではおよそ1,000mgの鉄の排出がある】
成人の体内にはおよそ4,000mgの鉄分があり、その70%は赤血球のヘモグロビンです。
残りは肝臓や脾臓にある貯蔵鉄、筋肉や皮膚にある組織鉄です。
体内にある鉄分の99%が、脾臓で再利用されています。
鉄分不足の原因は?
【偏食・ダイエットによる
食事量が減ると鉄の摂取量も不足しがちになるので、貧血を起こしやすくなります。
ダイエットで食事を制限する思春期の若者や、食が細くなる高齢者は特に貧血に
気をつけましょう。
【成長期や妊娠・授乳期など鉄分の需要増加】
成長期や妊娠・授乳期は、からだが必要とする鉄分の量が増えます。結果的に、通常の摂取量では不足することになります。
【月経・痔・子宮筋腫などが原因の出血過多】
出血が続くと鉄分が不足してしまいます。
※女性は月経による出血で貧血になりやすいだけでなく、もともと男性よりからだ に貯えられる鉄が少ないので日頃から意識することが大切です。
●ビタミンB12、葉酸・・・造血を助ける
※貝類は一般的に「非ヘム鉄」ですが、赤貝だけは「ヘム鉄」といわれています。