「25%貯金」がお金を貯める!本多静六式貯金術とは
いつの時代も「お金が貯まらない」と悩んでいる人はいる
ものです。年収の多い少ないに限らず、お金が手元に残ら
ないのはその人自身のマインドに原因があるのかもしれま
せん。では、お金を貯めるためには具体的にどうしたらい
いのでしょうか。今回ご紹介したいのは本多静六という方
が提案する「25%貯金」という方法です。では、その方法
について見ていくことにしましょう。
本多静六とは?
本多静六は1866年生まれの林学者。今から約150年前の時代
の方です。公園の父とも呼ばれ、日比谷公園の設計をしたこと
でも有名です。東京農科大学、今の東京大学農学部の教授でした。
25%貯金とは?
そんな彼が著書「私の財産告白」で25%貯金というものを提唱
しています。これはその名の通り、「収入の25%を強制的に貯金
にまわす」というものです。これには大きな目的が3つあります。
1:残りの75%で生活できる術を身につける
お金は手元にあるほど使ってしまうもの。それはちょっとした飲み会や衝動
買いなどで浪費してしまうかもしれませんね。しかし、25%という額を達成するため
には、そういったことを切り詰めなければなりません。25%という数字は
無理がなく、かと言って楽すぎるわけでもない倹約術を身につけるための
数字といえるでしょう。75%の生活費で生きるためにはどうすればいい
のか。普段からそういうことに意識を働かせると、自然と体に染み着き、
習慣化することができるでしょう。
2:継続する力を身につける
貯金というのは日々継続していくからこそ貯まっていくものです。一気に100万円とか
1,000万円という額は貯まりませんよね。毎月コツコツと貯めていくからこそ意味が
あるのです。収入の75%で生活できるほどの倹約を続けていけば、倹約習慣を体の
奥まで染み込ませることができるのです。衝動買いや浪費をすることがなくなり、生活
はシンプルに。そして、お金が増えていくのです。
3:お金を増やすことを考え始める
ある程度お金が貯まってくると、それを正しく使う、正しく増やす方法を考えるようにな
ります。その方法は様々ですが、代表的なものであれば投資があります。それも目先
のお金にとらわれるような荒々しい投資ではなく、長い目で収益を得るような投資です。
これを実行するためには倹約術を身に着け、お金に対して健全な姿勢でいられるという
条件が必要です。お金をすぐに使いたくなるという人に投資はあまり向きませんよね。
投資のためのお金を用意することができれば、一次関数的な増加が二次関数的な
増加に転じます。お金に余裕ができ、より多くのお金を貯めることができるのです。
25%貯金のルール
では、25%貯金を実施していく上で、どのようなルールがあるのでしょうか。
ただ、単に25%を貯金するだけではなく、次のようなルールがあるので意識
してみてください。
家計簿をつける
まず最初にやって欲しいのが家計簿をつけるということ。これは自分のお金
の流れを把握するために、最も重要なことだといえるでしょう。貯金の第一歩
は家計簿からです。収入を理解している人は多いかもしれませんが、どんなも
のにどのぐらいの支出があるかということを理解している人は少ないかもしれ
ませんね。これは貯金のできない人の特徴の1つでしょう。
最近はスマホのアプリで簡単に家計簿管理ができるようになりました。中には
銀行口座やクレジットカードと連携して、自動で集計してくれるアプリもある
から便利です。家計簿をつけることで、自分の収入もそうですが、どんなこと
に支出しているかがわかります。そうすると、必要経費か無駄なお金かを判断
することができ、より効率的な貯金ができるようになるのです。
貯金専用口座を作る
貯金をするときは必ず専用口座を作るようにしてください。給与用の口座では
収入・支出の管理ができなくなるので注意が必要です。家計簿をつけることと
同様、とても重要なことです。専用口座はネットバンクなどで簡単に作ること
ができます。銀行のサイトにアクセスし、必要事項を書けば無料で開設できる
のでぜひやってみてくださいね。できるのであれば、ネットバンクなどはアプリ
で口座と紐付けし、常に貯金額を見られるようにしておくといいかもしれません
ね。貯金のモチベーションを高めることができるはずです。
臨時収入は100%と貯金する
本多静六式25%貯金では臨時収入は100%貯金することがルールです。本業
以外に何かしらの収入があったときは、貯金専用口座に強制的に送金するよう
にしましょう。臨時収入が入るとついつい使いたくなるのが人の心情というもの。
しかし、それではいつまで経ってもお金が貯まる体質は作られません。臨時収入
を100%貯金してこそ、お金が貯まるのです。最近ではフリマアプリなどで臨時
収入を手に入れる方法が流行っていますが、そこで稼いだお金を浪費として使っ
てしまうのはもったいないでしょう。まずは貯金。使い方はあとから考えるよう
にしましょう。
25%貯金で大切なマインド
収入のうち25%を貯金する......そうは言われても、なかなか実行できない人
も多いかもしれません。今の生活水準を維持したいと思うのが人の心理だと思
います。では、きちんと貯金するためにはどういった考え方・マインドが必要
なのでしょうか。
余分な「浪費」を抑える
お金の使い方は大きく3つあるといわれています。それは「投資」「消費」「浪費」
です。節約する、倹約術を身につけるためにはこれら3つの使い方をきちんと使い分
ける必要があります。投資は将来のリターンとなって返ってくる物事に対してお金を
使うこと。株式投資なんかが代表的ですが、資格をとるために本を買う、というの
も投資のお金の使い方といえるでしょう。消費は必要経費とも言えます。家賃、光熱
費、食費。生きていくために必要なものに対して払うお金です。消費も抑えることが
できますから、この部分も十分考える必要があります。そして、浪費。これは投資で
も消費でもない、無駄遣いのお金です。お腹が空いていないのにコンビニでお菓子を
買う。衝動買いをしてしまう。余分な洋服を買ってしまう。こういったものは浪費
といえます。節約術を身につけるには段階がありますが、まずはこの浪費を第一に
削ることだポイントです。これは家計簿をつけることで明確化されますから、まずは
浪費に気づくことから始めてみてください。
余分な「消費」を抑える
浪費を抑えると次は消費。必要なお金の中にも削れるものがあります。その代表的
なものは固定費と呼ばれるもので、通信費や生命保険料などが挙げられます。こう
いったものを再検討するだけでも大幅な支出カットに繋がります。例えば通信費は
最近では格安SIMが流行っていますよね。多くの人が10,000円近くの通信費を払
っていますが、格安SIMならその3分の1から5分の1に抑えることができます。
まとめ
お金を増やす方法は様々ありますが、使う側のお金に対する健全な姿勢がなければ、
いくらお金があってもすぐになくなってしまうものです。25%貯金はその姿勢を
育む重要な方法といえるでしょう。少しずつでいいのでお金の使い方を変えていっ
てみてください。きちんと続けていけば、1年後には貯金用口座に多くのお金が貯
まっているはずですよ。
2017年10月5日木曜日
「25%貯金」がお金を貯める!
10:32
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