2019年2月12日火曜日

人に教えることの難しさ

誰かを導き、教えることは自分のためにもなる
 ◆人に教えることの難しさ
  あなたの持っている知識や技術を、誰かに教えよう
  としたことはありますか?また、誰かから教えを請わ
  れたとき、快く引き受けることが出来ますか?
  中には「自分のことで手一杯なのに、他人にものを教
  える余裕なんてない」という人もいるでしょう。ま
  た、「せっかく教えようとしたのに、相手の飲み込
  みが悪かったから、教えるのが嫌になってしまった」
  なんて人もいるかもしれません。人に何かを教えるこ
  とは簡単ではありませんが教えるという行為は相手のためだけではなく、自分の
  為にもなるのです。
 ◆教えることで共に高め合える
  人に教えることの利点は三つあります。第一に、自分でも理解を深められるという
  ことです。人に教えるためには、自分自身がそのものごとについて詳しく知ってい
  ないといけません。その知識をうまくまとめて、相手が理解しやすいように説明す
  る必要があります。その過程で、自分の理解をより論理的に、記憶の中に定着させ
  ることができるでしょう。また、相手から質問されることも、自分自身が理解を深
  める助けになります。「初めて学ぶ人は、そこに着目するのか」という意外な発見
  ができるかもしれません。初心者らしい素朴な質問から、思いもしない考え方が見
  つかる可能性もあります。第二の利点は、自分の気持ちを引き締められることです。
  指導する立場になるのであれば、部下や後輩の前で恥ずかしい真似は出来ません。
  そう思うと自然に、ものごとに対して真剣に取り組めるようになります。また、相
  手に具体的な例を出して説明するとき、多くの場合は「理想的な方法」について説
  明するでしょう。わざわざ手抜きの方法を教えるケースは、あまりないはずです。
  理想的な方法について説明するうちに、「自分もこうしなければ」と考えるのが普
  通です。第三の利点は、自分の行いを、相手の成長を通して実感できるということ
  です。あなたの教えた相手が能力を高めて成長する。これは、自分が何かを成し遂
  げたという何よりの証拠です。教えることで相手を育て、自分も成長する。さらに
  教えた相手がまた、周囲の人に技術や知識を教えていく。こうして、あなたの教え
  が広まっていくのは、何ごとにも代えられない成功体験です。
 ◆人のため、そして自分のために教える
  中には人にものごとを教えることを面倒に思ってしまう人もいるようです。しかし
  教えることをしなければ、あなたに教えを請いたい人から成長のチャンスをなくし
  てしまうばかりか、あなた自身のさらなる成長の機会をもうばってしまいます。
  学びの効果を倍にするチャンスを、逃がさないようにしましょう。

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