1、外部寄生虫ヘの注意
ノミやマダニを予防しましょう。ワンちゃんや猫ちゃんのからだに寄生するものの
代表格といえば、ノミやマダニ。これらは、吸血しな
がら寄生と繁殖を繰り返す「外部寄生虫」といわれています。
ノミ・マダニの場合、吸血の際に唾液がワンちゃん猫ちゃんの体内
に入り込むことで、さまざまな被害がおこります。
【例】 □かゆみ、痛み、腫れなど □ひっかくことで起こる「二次的感染」 □感染症や皮膚炎などの「ワンちゃん猫ちゃんの病気の媒介」 □ワンちゃん猫ちゃんから人にうつる「人獣(人畜)共通感染 症の媒介 ノミやマダニは、近年の温暖化によって増加傾向にあるようです。外出先から部屋に持ち帰り、繁殖と寄生を繰り返していくことも考られます。ノミは繁殖サイクルを断ち切ることが大変ですし、吸血中のマダニは、ワンちゃん猫ちゃんの皮膚に食い込んでいて大変です。特に注意したいのは、気温が上昇する春から秋にかけて。室内外を含め至るところにいると考えてください。また、気密性が高く、室温調整ができている屋内でしたら、年中を通した対策も必要となります。ワンちゃん猫ちゃんと暮らしている方は、ノミやマダニに対しての予防策をしておきましょう。 | |
2、内部寄生虫への注意 蚊を予防しましょう。 注意しておきたい感染症のひとつに、蚊が媒介して発症する『フィラリア症糸 状虫症)』があります。「フィラリア」というのは、ワンちゃんの心臓や、肺 の血管に住み着く寄生虫のこと。そうめん状の糸のような姿をしてワンちゃん の体内に寄生するため、「犬糸状虫」とも呼ばれています。この感染症の最も 恐ろしい点は、感染幼虫を持った蚊がどこから飛来するかわからない、という ところ。蚊とワンちゃんのいるところであれば、いつでもどこででも危険が伴 うというところです。『フィラリア症』はワンちゃんが圧倒的に多いのです が、猫ちゃんやフェレット、ウサギやネズミ、ヒトへの感染例も報告されてい ます。現在でも、発症してはじめて気づいた…という例は多く、年間で数多く のワンちゃん猫ちゃんが命を落としています。かかりつけの獣医師に相談する などして予防対策をおこないましょう。 3、狂犬病について 義務付けられていること。 毎年、あなたのお家のワンちゃんは狂犬病予防注射を受けていますか? 発症例を身近で聞くことがないので本当に必要?と思われる方もいるで しょう。ですが世界の他の地域では、今でも発生しているため、いつ侵入 してくるかわかりません。そのためにも予防注射でワンちゃんの免疫力を 高めておくことが大切です。 狂犬病は名称からワンちゃんだけの病気と思われがちですが、人を含む全 ての哺乳類に感染する病気(人畜共通感染症)です。発症した動物の唾液中 にはウイルスがたくさん含まれていて、主に咬まれることで感染します。 発病すると不安・興奮・呼吸困難などの重い神経症状を起こし、ほぼ 100%死に至るという恐ろしい伝染病なのです。 現段階では発症後の治療法はありません。そのためにも予防することが 極めて重要なのです。日本には狂犬病予防法という法律があります。 生後91日以上の全てのワンちゃんに登録と予防注射が義務付けられて います。ワンちゃんの登録とは生涯に1度行うもので、全国の飼育頭数を 把握するためでもあります。登録は市町村の窓口で行い、登録するとワン ちゃん鑑札が交付されます。鑑札にはそのワンちゃんに与えられた番号が 書いてあり、もしもワンちゃんが迷子になってしまった時でも早期発見に つながるので、鑑札は必ずワンちゃんの首輪につけておきましょう。 また予防注射は、毎年1回集合注射会場や動物病院などで受けて下さい。 |