2017年10月19日木曜日

皮膚のトラブルとケア

皮膚のトラブルとケア
  皮膚は健康のバロメーター。内臓の異常は、皮膚の変化が
  教えてくれます。このため、日頃から皮膚の状態に気を配る
  ことが大切。皮膚病治療の注意点から日ごろのケアまで、
  皮膚について知っておきましょう。
1皮膚は内臓の鏡
  皮膚は、私たちのからだと外界との境界面。大気中の細菌
  やホコリ、日光など、刺激を直接受けとめ、からだを守って
  います。また体温の調節、発汗、老廃物の排泄など、大切
  な働きをしています。「皮膚は内臓の鏡」といわれます。
 内臓に異常があるときは、皮膚の色やつやなどに変化が
 現れやすいからです。この変化は、体質をはじめ、胃腸障害、
 代謝障害、内分泌、神経異常、ビタミン、ミネラルの不足などが関係している
 と考えられます。医療の専門家は、“木の芽どきの皮膚病は油断できない”と、
 春先の発症に注意を促します。これは、皮膚病が内臓など体内に原因がある
 場合が多く、ホルモンの変調などをきたしやすい春先は、皮膚の症状もいろ
 いろ変化しやすいためです。したがって、まずその原因をつきとめて、治療、
 改善することが皮膚病治療の基本といえましょう。
2皮膚の病気もいろいろ
  皮膚症状は、湿疹やかぶれを例にとっても、ブツブツができて猛烈にかゆい、
  乾燥でカサカサしてかゆい、ジュクジュクして膿などの分泌物がでる、硬くて
  ゴワゴワしているなど、いろいろです。放っておくと慢性化したり、はじめは軽
  くても、急に悪化したりする症状のものもあります。また皮膚病は、たとえば
  水虫と湿疹は症状は似ていても原因は異なり、塗る薬も違ってきます。さらに、
  原因は外部からの刺激だけでなく、からだの内部にあることも多く、それを取り
  除くためには、 内服薬の服用が大切な場合もあります。皮膚病は最初の適切
  な判断と治療が大切。発症したら決して素人判断をせず、医師や薬剤師に
  相談しましょう。
3日頃のケアが大切
  【患部はいつも清潔に】
   石けんやシャンプーは、刺激が少なく、弱酸性のものなどを使いましょう。    
  【入浴も症状次第】
   皮膚の腫れや痛み、かゆみが強いときの入浴は、症状を悪化させる恐れが
   あります。シャワーで汚れを落とす程度にしてください。
   【過度の刺激をさける】
   肌着は、化繊より、木綿やガーゼなど肌ざわりのよいものを選びましょう。
   また、患部をかいてしまうと症状が悪化します。寝ている間、無意識でかい
   てしまう場合は、手袋をして寝るのもひとつの方法です。
  【カルシウムをとろう】
   皮膚の充血やかゆみの要因となる刺激物やアルコール、アレルギーを起
   こしやすいもの、胃腸に負担をかけるものなどは避け、カルシウムの多い
   食品をとりましょう。    
  【ストレスは禁物】
     “万病の原因はストレスにあり”といわれています。皮膚病も例外ではあ
   りません。イライラ、クヨクヨせず、明るい気持ちで毎日をすごしましょう。
   治療にあたっては根気よく。
  【便秘に注意】
   便秘は肌あれ、にきび、吹き出物の原因になりますので、便通を整える
   習慣を心がけましょう 。


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