2018年1月26日金曜日

意外と知らない!?

意外と知らない!?
 ギザ10の意味と消えた理由!
 財布の中に昭和26年から昭和33年までに発行
 された十円玉は入ってませんか?
 通称「ギザ10」と呼ばれるこの10円硬貨
 実は10円以上の価値があります。オークションや
 コレクターの間で通常より高価で取引されているギザ
 10ですが、年代によってその価値もだいぶ変わるそう
  です。現在作られている10円玉にはギザギザが刻まれ
  て いませんが、なぜギザ10といわれるものが作られて
  いたのか。ギザギザとはどういったものなのかについてご紹介
  したいと思います。ギザ10は昭和26年から33年までの間
  に作られた10円玉で「縁がギザギザの10円玉」のことを言い
  ます。コインの素材に貴金属が使用されていた時代、コインの
  エッジ部分が削り取られてしまう事件も多かったようです。つまり、
  一枚のコインのふち部分を少しだけ削り取ればわずかな金または銀
  を得られ、コインそのものは額面通りに使用してしまうわけです。
  一枚から取れる分量はほんの僅かでも、100枚1000枚から採っ
  ていけば莫大な価値になります。そうした変造を防止するためにコイン
  の発行者はエッジに細工を施しました。いわゆる「ギザ10」のように、
  エッジ部分がギザギザになっているのはその名残なのです。また、通貨
  の偽造防止の目的と他の通貨との区別する意味でギザギザをつけたそう
  です。そして、この頃は十円が最も高価な硬貨だったため、最高額硬貨
  の印として使われていたそうです。したがって一円玉には最初からつけ
  られていません。昭和30年には五十円硬貨、32年には百円硬貨が
  デビューしたがもちろんこの二種類にもギザギザがつけられました。
  ギザ10の価値というのは、発行枚数によって変わってきます。
  10円玉の価値は製造数に比例して小さくなります。
  製造年       製造数 
昭和26年  101.068.000枚   約15円
  27年  486.632.000枚   約12円
  28年  466.300.000枚   約12円
  29年  520.900.000枚   約12円
  30年  123.000.000枚   約15円
  31年        0枚      
  32年   50.000.000枚   約30円
  33年   25.000.000枚   約100円
このように、同じギザ10の種類でも、年代によって価値に違いが
でてきます。昭和34年には、物価の上昇によって、高額貨幣では
なくなった十円玉はギザギザが消えていったというわけです。
5円玉と50円玉に穴が開いてる理由とは!
 普段何気なく使っている5円玉と50円玉には真中に穴が開いていますよね。
 でも、なぜ穴が開いているのか気になったことはありませんか?
 5円玉が発行されたのは昭和23年。この時、同時に1円玉も発行されまし
 たが、どちらも黄銅製で、サイズ、重量もほぼ同じで、紛らわしいというこ
 とで、翌年5円玉に穴が開けられました。また、5円玉が発行開始された当時
 は、終戦間もない激しいインフレで、素材を少しでも節約していく必要もあり
 ました。そのため、従来のものより厚みを少しだけ薄くし、穴を開けることで
 素材の節約を図ったのです。それ以来ずっと基本的には同じ形の5円玉が現在
 に至るまで造られています。5円玉の穴は素材の節約のためでもあるのです。
 一方、50円玉は、昭和30年に発行されました。最初に発行された50円玉
 は、今の50円玉より大きく穴もありませんでした。当初は何の問題もなかっ
 たのですが、2年後に100円玉が発行され、それが50円玉と色やサイズが
 似ていたために昭和34年50円玉に穴があけられました。また、穴が開いて
 る理由のもう一つに偽造防止という効果もあるそうです。

 
 
  

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