なぜ片付けられないのか?
どうしたら片付けられるのか?
どうして片付けられないの?
- あなたは、10キロの荷物を、楽々と持ち上げることができますか?
- あなたは、人の名前を聞いたら、すぐに覚えることができますか?
出来る人、出来ない人がいると思います。それではあなたは、
- 10キロの荷物を持てない人を、努力が足りないと思いますか?
- 名前をすぐ覚えられない人を、だらしないと思いますか?
では、
片付けられない人はどうでしょうか?
実は・・・同じです。片付けが下手なのも、腕力が少ないのも、記憶力が
弱いのも。人には得手不得手がありますし、性格や能力に差がありますし、
個性があります。でもどうしてか、
片付けられない人は、だらしがないと
思われてしまう。「どうして片付けられないの?」なんて聞かれても答え
られません。だから、当人は自分を責めてしまいます。片付けられる人は、
たまたまマメできれい好きな性格に生まれてきたわけです。片付けられない
人だって同じ。好きで片付けが苦手な性格に生まれてきたわけではありません。
- 「どうしてそんなに力がないの?」 ⇒ でも計算が速いよ
- 「どうして歌詞を覚えられないの?」 ⇒ でも歌が上手だよ
- 「どうして片付けられないの?」 ⇒ でも発想が豊だよ
個性ですね。
片付けられる!になる瞬間
- 10kgの荷物を、持てる人と持てない人がいます
- 30名の人の名前を、覚えられる人と覚えられない人がいます
これらの能力の違いは、分かりやすいと思います。個々人の能力には差異があるの
は当然です。荷物の重さが、その人の腕力を超えたら、持てなくなります。覚える
が、その人の記憶力を超えたら、覚えられなくなります。これは、その人の
キャパ
(キャパシティー)の問題です。持てる人と持てない人、覚えられる人と覚えられな
いに、違いはありません。能力の範囲内で持つことが出来るし、覚えることが出来
る。これを越すと、持つことが出来ないし、覚えることが出来ない。違いは、キャ
パの大きさだけです。
"人"が違うのではなく、
"キャパ"が違うのです。
片付けも同じです!その人が片付けられるモノの量が
キャパを超えてしまうと、片づ
けられなくなります。片づけられる人が、片づけられない人になる瞬間それは、
コッ
プの水が溢れ出す瞬間。片づけられなくなる瞬間は、誰にでもあるのです。極端な例
ですが、東京ドーム一杯の荷物を、一人で片付けることはできないでしょう。家のモ
ノたちが、自分で管理できるキャパを超えてしまったとき、すべての人が、片付けら
れる人から、片付けられない人になってしまうのです。便利屋の仕事で、ゴミ屋敷の
片付けにお伺いさせていただくことがありました。部屋は、ゴミで一杯です。一方で
その方は、会社でバリバリ働いていらっしゃいます。「会社ではどうなんだろう?」
会社のデスクは・・・片付いています。仕事もしっかりできます。何故でしょうか?
それは、会社のデスクで管理しているモノの数が、キャパの範囲内だからでしょう。
時々、机の上が資料の山になっている管理職の方がいらっしゃるかもしれませんが、
その方は、管理しようとしてる紙の量が、キャパを超えてしまっている状態です。
片付けられない人というのは、管理するモノの数がキャパを超えた状態にある人のこ
とです。そして更に、家に入ってくるモノの量 > 捨てるモノの量という、この状態が
ずーっと続いてしまうとゴミ屋敷になります。単純明快な方程式ですが、全ての人に
適用される方程式です。そしてその危険性は、だれにでもあります。人のキャパとい
うのは、変化するものだからです。体調が悪い人時は、10kgまでの荷物も一時的に持
てなくなります。気分が悪い時は、10名までの名前さえ覚えられなくなるでしょう。
仕事で多忙を極めている、風邪で具合が悪い、ストレス、精神的に不安定でノイロー
ゼ気味、などなど。そんな状態のときは、片付けのキャパが極端に小さくなります。
一時的に、部屋が散らかる状態は、誰にだってあるでしょう。体の状態が健康に戻っ
た時、また片付けられるようになります。でも、もしもその時点で、もう片付けのキ
ャパを超えてしまっていたとしたら・・・。
他にも要因はあります。
例えば、歳を追うごとに、体力は衰え、記憶力も低下していきます。ということは、
片付けのキャパも小さくなります。認知症になる最大の危険因子は、年齢だそうで
す。ということは、その可能性は誰にでもあるということです。一方で、人は学習能
力を持っています。鍛えていけば、その能力を少しずつですが、高めていくこともで
きるでしょう。しかし、一夜にして、キャパを一気に上げることはできません。
片付けられなくなった人に対して、「片付けなさい!」といっても、それは困難で
す。何故ならそれは、
- 10kgの荷物までしか持てない人に、「10kg以上の荷物を持て!」と言っているようなものです。
- 30名の名前しか覚えられない人に、「30名以上の名前を覚えろ!」と言っているようなものです。
できないものは、できません。
対処法は、荷物を10kg以下にしてあげたり、覚える数を30以下にしてあげることです。
同様に、片付けられない人が片付けられるようにしてあげるためには、キャパの範囲内
にモノの数を減らしてあげなければいけないのです。それをせずに、「片付けない!」
では、言われたご本人は、とても辛いでしょう。力を振り絞って12Kgの物を持ち上げた
り、40名の名前を泣きながら覚えなくてはならないのです。重い荷物が持てなくなった
人がいたら、手を差し伸べて持ってあげる。そして、「カートを使って運べば楽だよ」
とアドバイスしてあげる。覚えられない人がいたら、メモを書いて差し上げる。そし
て、「スマートフォンで連絡先を管理すると便利だよ」と教えてあげる。
これが、普通でしょう?
片付けられない人に対しても、同じように手を差し伸べてあげましょう。
片付けられる
モノの数まで、減らしてあげましょう。余裕があれば、手伝ってあげましょう。そし
て、キャパを超えないように、アドバイスをしてあげましょう。片付けられなくなって
しまった人は、大抵、誤った考え方をしてしまいます。もっと収納スペースがあった
ら、片付けられるのに・・・これは、間違っています。一時的なゴミ置き場を作ってい
るようなものです。収納スペースを大きくしてしまったら、さらにキャパを超えて、も
っとひどいことになります。逆なのです。
収納スペースを小さくする。キャパの範囲内
に、モノの数を調整しなければなりません。そうすれば、片付けられるようになりす。
片付けられない人というのは、管理するモノの数がキャパを超えた状態にある人のこ
と。であれば、その状態を治してあげればよいのです。片づけられない人が、片づけら
れる人になる瞬間です。
キレイを維持するために
片付けられない人が、片付け上手になろうとすることよりも、ずっと大切なことがあり
ます。それは、片付けしやすい部屋作りをすることです。
どうしたら片付け上手になれるのか?という発想を捨ててみましょう!逆に、
- 片付けが苦手でも散らからないようにできないか?
- どうしたら片付けなくても部屋を維持できるのか?
ナマケモノの発想で、考えてみましょう。それには、入念な計画が必要です。
でもその計画がうまく行けば、片付けられない生活を満喫できます。
- 掃除機や雑巾がパッと取り出せる場所にある
- 「とりあえず・・・」とモノを置いてしまう場所がない
- モノを片付ける位置が決まっていて、分かりやすい
- よく使うモノが、よく使う場所にあり、出し入れしやすい
- チラシや不要な郵便物は、家の中に入らずに捨てられる
- ゴミの分別やゴミ出しをしやすいゴミ箱の設置
- 手間のかからない洗濯物の処理
- 食品の賞味期限を管理しやすいキッチン
これらを整理収納アドバイザーやライフオーガナイザーの方に、一度きちんと設計して
もらうと良いでしょう。特に片付けが苦手な方の場合は、できるだけ片付けなくても済
むような部屋作りがポイントでしょう。
最低限のことをすれば、部屋を崩壊させずに、生活に困らない程度に片付けを維持でき
る部屋作りです。これには、「見える収納」つまり「しまわない収納」が有効です。
逆に、「見えない収納」(しまう収納)は、片付けが好きな人向けの収納です。戸を開
けて、引き出しをひき、モノを収納して、引き出しを戻し、戸を閉める。実に面倒です
よね?これが面倒でない人は良いのですが、そうでない人がこれをやろうとすると、失
敗します。ポンっと置くだけ収納とっても楽ちんな収納です。すぐに取り出せるし、す
ぐに戻せます。これが「見える収納」(しまわない収納)です。部屋の見栄えは良くな
いかもしれませんが・・・。モノがどこにあるかすぐに分かり、探すのに迷いません。
置いたら、片付け終了です。そしてもうひとつ、やっておいたほうがよいことは、
生活
動線の見直しです。どこで何をするか。例えば、料理をする場所と食べる場所が離れて
いると、運んだり片付けたりが大変です。従って、キッチンの近くに食卓があると楽で
すし、炊飯器の近くに茶碗や箸が収納されていると便利です。同様に、洗濯機と洗濯物
を干す場所と服を収納する場所は、近いほうが良いです。これらは、片付けの容易さに
大きく影響してきます。どこで何をするのかという家全体の使い方を見なおして、部屋
の模様替えをしてみましょう。リフォームをするわけではないので、お金もかかりませ
ん。生活行動を変えるだけで、片付けがぐっと楽になったりしますよ。
片付けパーティーはいかが?
一人ではできない。でも、誰かと一緒だとできる!
そんな経験はありませんか?
勉強でも、スポーツでも、片付けでも!
人間って、そんなもんなんです。
あるいはこんな経験はありませんか?
お客さんが来ると、部屋が片付く^^;
人間って、そんなもんなんです。
こんな人もいるでしょう。
- 人の部屋なら片付けられるのに、自分の部屋は片付けられない
- 誰かのためになら頑張れるのに、自分のことだと後回しにしてしまう
優しい方です。
じゃあ!こうしたらどうでしょうか?
グループを組み、順番に誰かの部屋を一緒に片付けて、パーティーをしよう♪
パーティー【party】には、二つの意味があります。一つは、交流のための集い。カクテ
ルパーティーとか結婚パーティーのようなお祝い会などですね。そしてもう一つは、
仲
間。例えば、探検などで行動をともにする集団のことです。「五人のパーティーを組ん
で山に登る」といった使われ方です。片付けの悩みを共有するメンバで、片付けパーテ
ィーをしてみるというのはどうでしょうか?
片付けコーチング
まだちょっと片付けに自信がないから、定期的に友人を自宅に招待したりパーティーを
したりするのは気が引けてしまう。そんな方もいらっしゃるかもしれません。そこでオ
ススメなのは、はじめの一歩として、コーチと1対1で片付けをする方法です。
スポーツの世界では、コーチングのスキルが発達していて、その効果が科学的に証明さ
れています。だからスポーツ選手には、みんなコーチがついています。コーチのいない
野球チームはありません。プロゴルファーにコーチがいるのは当たりまえです。コーチ
ングは、その人の持っている力を引き出すための効果があります。
あなたの片付け力を、最大限に引き出してみませんか?
コーチは、あなたの代わりに片付けてくれるわけではありません。「あなた自身が片付
けられるようになる」サポートをするのが、その役目です。時には教え、時には一緒に
作業し、時には任せてみて。片づけられない人のペースに合わせて歩み、その片付けを
認めて見届ける。
最初の成功体験が、次の成功体験を呼び込みます。
- 片付いた部屋を見ると嬉しい。
- きれいな部屋にいると清々しい。
- 気分爽快で、家の中で楽しく生活できる。
- そうして片付けを時々するようになる。
- 少しづつ片付けられるようになる。
- いつのまにか、普段の生活の中で困らない程度に片付けできるようになる。
ここまでくれば十分でしょう。