急なご不幸 通夜・葬式でするべきこと
通夜と葬式・告別式 どれに出ればいいの?
そもそも通夜は、遺族や近親者など、故人と深い
つきあいの人が、夜通し遺体につきそうお別れ式。
葬儀は遺族や近親者が、故人成仏を祈ります。
そして告別式は、故人と親交のあった人たちが、
最後の別れをする儀式。一般の弔問客は、告別式
に出るのが本来ですが、今は仕事の都合などで、
お通夜のみの参列も多くなっています。
訃報を受けたときは日程・場所を確認
訃報は突然のことなので、お通夜が今日、明日など差し迫った日程です。
間違えないよう、日時、場所はしっかり確認。できれば宗教や宗派も聞いて。
お通夜の席は喪服でなくてもよい
お通夜は、訃報を聞いてすぐに駆けつける場合が多いので、喪服でなくても
かまいません。ただし、派手な服や、露出の多い服はやはりNGまた、アクセサ
リーをはずしたり、濃い口紅を落とすなどの配慮を忘れずに。
喪服はシンプルな全身黒で
喪服は全身黒が基本です。黒で光沢のない素材のワンピースやツーピース。
スカートはひざ丈より長いもの。ストッキングはなるべく黒で、素足はダメ。
パンツスーツでもかまいません。肌は極力出さず、夏でも五分丈より長い袖に
します。アクセサリーは一般的に一連の真珠 のネックレス。男性はブラック
スーツに白いシャツ、黒のネクタイで。
平服に喪章をつけて喪服の代わりは間違い
一般の弔問客で、平服に喪章をつけて喪服の代わりと考えている人が
いますが これは間違い。喪章は、喪家側が喪服していることを示すためのもの。
香典は3000~1万円お悔やみの言葉と共に
香典は、友人なら5000~1万円。職場関係は3000~1万円。知人・隣近所
3000~5000円など。なお、知人の家族がなくなった場合、その知人が喪主で
なければ香典を渡す必要はありません。新札は「亡くなるのを待っていたようで」
タブーともいわれますが、じつは問題なし。気になるなら、一度折り目をつけて。
受付では、お悔やみの言葉を述べ、ふくさの香典を「ご霊前にお供えください」
と言って差し出します。
出席できないときは弔電を
お通夜にも告別式にも、どうしても参列できないときは弔電を打ちます。電話を
かけるのは控えましょう。香典は香典袋に入れ、お悔やみの言葉を添えて、現金
書留で送ります。
お悔やみの言葉は月並みでよい
お悔やみの言葉は「ご愁傷さまでございます」「心からお悔やみ申し上げます」など
訃報は突然のことなので、事前の準備をするものではありません。そのため、すら
すらと口上を述べる必要はなし。また弔問では「返す返すも」などの重ね言葉は、忌
み言葉になるので注意を。神式やキリスト教式では「ご冥福」「供養」「成仏」など
の仏教用語は使わないように。
通夜ぶるまいは断らない
お通夜の後の食事を「通夜ぶるまい」といいます。誘われたら断らないのが礼儀。
故人との最後の食事という意味で、料理やお酒に必ずひとくちは口に入れます。
普通の宴会のように騒ぐのは不謹慎。故人の話をして過ごし、長居はしないこと。
お通夜で香典を出したら葬儀ではいらない
葬儀に参列するとき、お通夜で香典を出してる場合は、お悔やみの言葉と記帳
だけすませます。お通夜と違い葬儀は時間が決まっているので遅刻は厳禁。
早めに式場に向かいましょう。告別式から出る場合も、参列者の人数によって
式次第が早く進むこともあるので、早めにつくように心がけて。
出棺のときはコートを脱ぐ
出棺のときは、冬でもコートを着るのは控えましょう。合掌とおじぎで見送り、
霊柩車が見えなくなるまで合唱を。
お別れ会は平服でもよい
近ごろは無宗教のお別れ会や、自由葬が増えています。案内があれば指示に
従いますが、基本的には普通の葬式と同じように考えていいでしょう。正式な
喪服は着なくてもよく、ダークカラーのワンピースやスーツ。「ご霊前」など
とした香典を持参して。
清めの塩は仏式なら必要なし
通夜や葬儀から帰ったとき、玄関先で清めの塩をかける習慣があります。
これは、そもそも死を「けがれ」とする神道からきたもののよう。仏教では、
死はけがれではないので必要はありません。行う場合は、塩を左手につまみ
胸もと、背中、足もとの順にかけます。
後日の弔問は四十九日までに
親しいつきあいなのに、通夜や葬儀に参列できなかったら、後日あらためて
弔問にうかがいます。先方の都合を聞いて、初七日から四十九日の間に。